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平成29年7月1日、2日、Lucy Projectは、室生犀星原作の「蜜のあわれ」を舞台化した。
「蜜のあわれ」は、室生犀星が晩年、老いた自信をモデルにして書き上げた幻想的な小説である。
飼っている金魚がキュートな少女の姿で現れて、「おじさま」にじゃれつく様子は、男としての最後の☆願望☆だったのかもしれない。
まあ、そんな話はさておき、我々はこの小説を文芸ファンタジーとしてとらえ、はっきりしない原作の結末を改めて明確に表現することにした。つまり、「おじさま」と金魚の少女、「おじさま」と女の幽霊との関係に決着をつけさせたのである。
室生犀星が、続編を書こうと思っていたのかどうか、それは判らない。いくらでも続けられる結末ではあったが、まったく書かれないまま室生犀星は逝ってしまった。このままでは、あまりにも金魚の少女と幽霊の女が浮かばれない。
どのような結末になったか、それは舞台を見てくれた方々と我々だけの秘密としておこう。
ご来場いただいた皆様には、感謝感謝である。