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谷崎潤一郎「痴人の愛」を語る

平本たかゆき

紙焼きマウント ~ nannka

■なぜいま谷崎潤一郎なのか?
なぜいま谷崎潤一郎なのか・・・?
まずは、この質問に答えることにしよう。今年、谷崎潤一郎の著作権が切れたとかいう露骨な話は横に置いて、やはり時代のトレンドは「大谷崎」なのである。
といっても全く説得力がないのであるが、実は「痴人の愛」を取り上げたのは、谷崎というよりこの淫靡な作品に魅せられてきたからと言う他はない。

■強烈な印象を残した痴人の愛のラストシーン
「痴人の愛」を初めて読んだのは、おそらく中学生の頃だったと思う。私ははっきり言って<河合譲治>なる男の行動がまったく理解できなかった。なぜ、他の男と逢瀬を繰り返す若妻・ナオミを簡単に許してしまうのか、意味不明の状態であった。まあ、逆に初な中学生で判る方がおかしいかもしれない笑。
ただ、完全に立場が入れ替わるラストシーンだけが強烈に印象に残った。ナオミって怖い女だなあ・・・。ただ、その印象だけが残った。

■<河合譲治>なる男の生き様
それから時は流れ、私も余計なことを色々と学んで行き、いつしか<河合譲治>なる男の行動の意味がなんとなく判るようになってきた。時として、フラッシュバックのように蘇るこの作品のラストシーンがそうさせたのだ。
そして、さらに時は流れ、私はさらに余計なことを学んで行き、こういう男女の関係もあり得るんだという境地にたどり着いた。ここで、ようやく<河合譲治>なる男の生き様に興味が持てたのだ。
そんな時、偶然にも「ナオミのような悪女を演じたい!」というダンサー兼女優と出会い、このたび舞台に掛けることになった。

■痴人の愛のすべてが判るはず!
さて、今回は友人が主催する演劇祭での上演ということで、上演時間は30~40分程度である(まだ、ちゃんと計ってないので判らない(^^;))。だからといって、話の途中で終わるとかということはない。ちゃんとこの作品の神髄をお見せ出来ると思う。
お時間あれば、是非。

<上演詳細>

「演劇動物演vol.2」小さな劇団のためのミニ演劇祭

◆日程:2016年6月17日(金)~19日(日)
◆場所:in→dependent theatre 1st(インディペンデントシアターファースト)
大阪市浪速区日本橋5-12-4 http://itheatre.jp/access.html

◆出演
6月18日(土)16:00 アーチチョーク、Lucy Project
6月19日(日)18:00 劇団時乃旅人、Lucy Project

*各回、2団体を1公演とし、毎回入れ替え制となります。
*1公演内での休憩はありません、次の団体の準備が整い次第すぐに始まります。
*出入りは自由、2階のロビーにて休憩ができます。

◆チケット:日時指定・全席自由:
前売:2,000円  当日:2,500円  ペア:3,500円(前売のみ)
高校生以下:1,500円(前売当日共)
リピート:1,000円(リピートは演劇動物演の半券提示、一公演につきお一人一枚限り)
*高校生以下は学生証を提示

◆受付は開演30分前から、開場は開演15分前です。
◆チケット予約:すべて当日精算させていただきます。

 

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